炎と楽園のアート

わさび

薪窯 焼きメ
薪窯 焼きメ

夢狂さんが右目の手術をしてからというもの

見るもの全てに感動する日々…

スーパーの中、信号機、日常全ての場所を見るたびに

綺麗だ綺麗だとはしゃいでいます。

…所が自分の姿を見てショックのし通し。

日焼けした肌の無数のシミを見て一言、

俺こんなだったのかぁ~。。。

そんな光景を見て思い出すのは夢狂さんと出会ったころ。

自分の作品を「俺のはどうもキタナイから…」こう説明します。

私は薪窯で誕生した夢狂さんの作品を初めて見た時

とにかく、その深みと美しさ優しいフォルムにとても感動しました。

光沢のある所、無い所の繊細なコントラスト、

硬く粗々しくも出る材質感、

太陽の光を通すとさらにきらきら変化する表情。

光を通さぬ質感部分では長い年月を物語るように

もの悲しさと哀愁を感じ自分の内面と対面するような気持ちになります。

黒い部分が多いからキタナイというのかもしれませんが

わびさびの部分をあえて謙虚に話ているのかなあと感じています。

 

不思議なもので夢狂さんが年月を経て対面した現在の自分の姿も

自ら表現しながら見つめ続けてきたわびさびのように感じ

きっとこれから良い作品に恵まれていくような気がしています。

 

上記掲載の花入れは夢狂さんお気に入りの作品です。

苦笑いしながら嬉しそうにこう言います。

「このキタナサがわかるかなぁ…」

 

                             夢狂

                             YukiTachibana