守りたいもの
10月…後三ヶ月で今年もおしまい。
現在も制作しながらですが気持ちが追い付かないことも多く
四苦八苦しています。
一番上部に掲載している作品は制作中の絵画ですが
穏やかな顔を描く時も平坦な毎日ではなく
それを越えて描く、の連続なんだと感じます。
姉が亡くなってから埼玉の親戚に
父の亡くなった原因等尋ねたことがあり
憶測の中で生きてきた長い月日を考えると
込み上げてくるものがあり
命も人生も簡単に変えてしまった事に憤っています。
常に失った月日、人生を取り戻したいと考える日々。
母も父について昔からの憶測を聞き
信じて振り回されていた人で
私も憶測の悪い方を信じ、「炎と楽園の狂人展」の時は一人泣いたこともあった。
姉が亡くなり親戚に父のことを尋ねた時、
「~(姉)が亡くなったのを教えてくれたのは嬉しいけどさ…」
そんな言葉が返ってきた。
振り返ると
この親戚の父は、私の父が亡くなり
何も知らない幼い私に
「もうすぐお父さんに会えるからうれしいだろう」
と、似たような言葉をかけてきた事があった。
子供ながら嫌悪感でいっぱいになったのを覚えている。
間もなくしてその人は
私の姉に負債を背負わせたままこの世から去った。
亡くなった姉に代わって色々な事実を知った。
以前住んでいた周囲の人達は又聞きで
埼玉の親戚の作り話を信じ
すっかり私の家族は立場を悪くしていた。
お金の負担
命、人生を奪った日々、
人間関係すら難しくさせた長い月日。
私も夢を見ていた。
一緒に喜怒哀楽共にしてきた家族と
これからを楽しく過ごそうという未来。
私が楽々土像を作ったとき
本当に考えたのは
亡くなった父のことだった。
伴う気持ち。楽しく生きたかった人生を想って。
私は色々あり過ぎて
すっかり気難しい人間になった気がします。
思い出すのは姉の言葉
「これから私の周囲の人が、みんな、みんな幸せになっていくといいな」
…幸せは難しいもので掴めなかったりするね。
月日が流れるたびに
姉が心から守りたかったものが何だったのかわかり始めた。
YukiTachibana