桜とイズミ🐘
4月4日
イズミちゃんが亡くなりました。
桜の時期、
イズミちゃんは楽しみだった気がして…
桜が良く似合う優しい友達で
出会えて幸せでした。
イズミちゃんを友達と呼ぶと不思議に感じるかもしれません。
気持ちと感覚が自然と通いあう存在でした。
イズミちゃんを作品のモデルにして展示した時…
『ゾウ使いは寝床で死ねないって知ってる?』
何を意味しているか直ぐ察っする言葉でした。
イズミちゃんに悲しい出来事があった事は知っていたんです。
私のようにイズミちゃんの過去を越えて
友達のように接していた人々は多く
独り暮らしのイズミちゃんなのに
独りぼっちには見えなかった。
イズミ、イズミと低音でささやくように呼ぶと
必ず気付いてくれた。
ゆっくり歩いて限界まで近づき
イズミちゃんから長いお鼻を伸ばしてくれて
ほんの少し触れ合う挨拶。
そんな時いつの間にか大勢の人達が集まっていて
イズミちゃん、イズミちゃんと大きな歓声。
私達だけじゃなく皆の友達として人気者だった。
イズミちゃんは子供たちが描く人気モデルさんでもありました。
そんな中
私の声に初めて気付いてくれた日は忘れられない。
それは絵を描かせてもらった時でした。
かすれそうな位の低音の声で『イズミ』と呼んでみたら
静かに歩み寄って来てくれた。
信じられなくて夢狂さんを呼び
もう一度『イズミ』と呼びかけると
また歩み寄って来てくれて
偶然じゃなかったと知り
驚きながらも嬉しかった。
桜が咲く頃会いに行こうと話していた。
この季節は必ず思い出す。
イズミちゃん突然逝ってしまい
心は追いつかないけれど
感謝の気持ちでいっぱいです。
イズミちゃんが限界まで近づいてくれる時。
足に負担がかかり痛いはずですが
訪れるとイズミちゃんは必ず限界まで挨拶に来てくれました。
お鼻の青色は敷地内のペンキ部分にすり寄ってついた色。
周囲は水が流れていたそうです。
イズミちゃんがお鼻で拾ってかけてしまう為か流れてはいません。
敷地内にはイズミちゃん専用のお水がたくさんあって
夏の日わざわざお鼻に含んで持って来てくれたんです。
私達とのささやかな水遊び。