ふるさとの鳥

奈留島に初めて行った日

花火が打ちあがった。

 

その日一生懸命な小鳥が頑張って歌っている姿を見て

夢狂さんと私はその小鳥の歌を手に取り応援しようと話した。

その頃はとても謙虚で誠実。

お客さんとして迎えたのでしょう。

 

いろんな話が出た島

姉を失ってから発想は変わり

母の想いの中に島はあるだけ。

その思い出は何も知らなかった母の宝物なのです。

私すら手出しはできません。

 

島やどんな場所でも遠方の方や

違う土地に住んでいる方に支えられ助けられたりしている。

ふるさとの影響や思い出は誰かの為だけではなかった。

 

だから島で知り合った小鳥のさえずりを持ち帰りました。

たった一枚だったけどそのさえずりを信じて。

 

その小鳥は時が経ち…昔のさえずりを変えていった。

何故命が消えて悲しいのか

何故怒るのかどこか感じなくなっていった。

知っているつもりでも本当は知らなかったのかもしれない。

 

感情が間接的になりあの頃の小鳥の面影はもう見えない。

さようなら小鳥さん。